学習塾廃業物語のはじまり⑥~社運をかけたキャンペーン~

はい、こんばんは。

昨日で塾を閉め、晴れて自由の身(無職)になったnabeサンです。

 

とりあえずビジネスローンを限度額(100万円)まで借りてみたけど、資金がいつまでもつやら。

早く次の収入口を見つけないとですね。

 

さて、今日は学習塾廃業物語のはじまり⑥です。

前回の⑤では、派遣社員から正社員登用の道を探っていたnabeサンに、まさかの事態が!

というところで終わりました。

 

早速ですが、話の続きを始めましょう。

今日は事実ベースのお話で、お笑い要素はほとんどありませんのであしからず。(予防線)

 

Yes, I have a dream!

「3年間同じ会社で勤めあげて正社員として採用してもらおう」

こんなささやかな夢を持っていた僕の身に何が起こったのでしょうか。

 

それはですね、全社挙げての一大キャンペーンが行われたのですよ。

 

どんなキャンペーンかを説明する前に、前提となる事情をお話ししますね。

あくまでも派遣社員として伝え聞いた話ですが・・・。

 

「派遣でも3年間働くと正社員になれる」というのは、「同一部署で連続して3年以上派遣社員を雇った場合、申し出があれば正社員に登用しなければならない」というルールだったようです。

同じ班の人の話によると、リーマンショック以降、実際に正社員に採用された人もたくさんいたそうです。

 

しかし、裏を返せば、「同一部署で」「連続して3年以上」雇わなければ、登用しなくていいということでもあるんです。

 

はい、賢い読者の皆様はもうおわかりになりましたね。

そうです。

全社を挙げて行われたのは、派遣社員を正社員登用してたまるかキャンペーン(言い方)だったんです。

 

本当はハケンには内緒で進めるはずだったんでしょうけど、当時の課長さんが業務連絡ついでに口を滑らせてしまい、知ることとなりました。

しかもそのキャンペーンには大げさな名前がついていました。

その名もクーリングオフ・キャンペーン」。

 

その内容は、3か月ごとに細かな人事異動(正社員)を繰り返し、「それぞれの部署で派遣社員がいない期間を3カ月間ずつつくる」というもの。

これをローテーションで回していき、「3年連続派遣社員活用」という事態を防ごう、そうすれば正社員登用する必要はなくなるでしょう(どやっ)ってことのようです。

 

これを「このプロジェクトには社運がかかっています。社員の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、全社一丸で取り組んでこの不景気を乗り切りましょう!エイエイオー!」と来たものですから、僕のテンションはダダ下がりです。

 

いやー、まさか、派遣と言えどめちゃくちゃ頑張っていたのに、こんな仕打ちを受けるなんて。

まぁ、派遣の人の中には最低限の仕事しかしない人も多かったですけどね。

 

では、僕はどれくらい頑張っていたのかと言いますと・・・。

 

当時、大手自動車メーカーを親会社に持つ自動車部品工場に勤めていました。

その中の、パーツを成型、洗浄するラインに配属されていました。

その洗浄ポジションにいたときの話です。

 

4つくらいの班に分かれて3交代でラインを動かしていました。

僕の前の班では、年下の正社員さんが洗浄ポジションに入っていました。

どんな様子かと言いますと、傍から見ててもチンタラチンタラ、明らかに遅いんですよね。

事実、その人がラインに入ると部品のケースがどんどん溜まっていき、完全なボトルネック状態だったんです。

ところが、僕が入ると次の班に引き継ぐころには在庫が綺麗になくなっているという。(不正はしていません)

帳簿で見た限りでは、社員さんの2割増しくらいのスピードで仕上げていたと記憶しています。

 

そうこうしているうちに、「生産ラインに異変が起きている」と騒ぎになりました。

B班のときだけ極端に製造効率が上がる、いったい何が起きているんだ」と。

 

事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きているんだ!」みたいな。(ナツい)

 

まずは、各班ごとにスタッフを入れ替えてタイム計測から。

ストップウォッチを使って、誰がどれくらいのスピードで仕上げているのかチェックしていきました。

次に偉そうな人の集団が来て、僕の作業の様子を観察しつつ、その場でミーティング。

やりづらいったらありゃしない。

 

それが2~3回繰り返され、お盆休みを迎えました。

 

一週間後に出社してみてビックリ!

 

なんということでしょう。

 

僕の席がなくなっていたのです!

というのは真っ赤な嘘です。(ニヤリ)

 

実は、製造ラインが改装されていたんです!

 

それぞれの機械処理スピードが最適化され、ライン配置も無駄のないものになりました。

僕が全力で仕事してちょうどいい速さになっていました。

 

「あれ、でもそんなことしても前の班の人が溜めちゃうんじゃない?」って思いましたか。

さすがですね。

実は、ラインの最適化に合わせて人員配置も最適化されまして、その社員さんだけ異動になっていました。(てへぺろ)

 

後日、課長さんからお褒めの言葉をいただきましたけど、具体的な報酬などはありませんでした。

まぁ、自分にできることを全力でやっていただけなのでいいんですけどね。

 

それなのに、それなのに。

 

まぁ、別にいいや。

 

そして派遣社員生活にピリオドを打ったnabeサン、次なる舞台は「岡山県」。

今度は、「一カ月の社員研修を終えたら、正社員(年収400万円)になれる」伝説に挑みます。

 

ここまで読んでたみなさんなら、だいたいの結末はわかっていると思いますけど、この事件の顛末、

「学習塾廃業物語⑦~そして誰もいなくなった~」は、また今度。

どうぞお楽しみに~。